はじめまして。ラオスのこども東京事務所でインターンをしている佐々木美咲です。
先月にインターンを始めたばかりの新人ですが、今回初参加した「ピーマイパーティー」についてお話したいと思います。
●ピーマイ(ラオスの正月)
みなさんはラオスの正月がいつか知っていますか?
だいたい4月中旬に3日間かけて行われます。今年は4月14日から18日までがラオスのお正月でした。お正月の前後一週間は学校も仕事もお休みになります。ラオスの正月はピーマイラーオと呼ばれ、水かけ祭りともよばれます。4月は1年の中で最も暑い季節であり、気温も40度近くになります。暑い中みんなで水をかけあう姿はとても楽しそうでいつかは参加してみたいものです。
●ピーマイパーティー
ラオスの一大イベントでもあるピーマイを日本でも祝おうと「ラオスのこども」は毎年4月にピーマイパーティーを行っています。今年は4月23日に行われ、なんと42回目の開催だそうです。
このピーマイパーティーではラオスの文化を体験することもでき、今年はバーシーの儀式が行われました。バーシーの儀式は、主にラオ族によって行われ、結婚、誕生、就職、出家、歓迎、病気の治癒、葬式など人生の節目で催される伝統儀式です。祈祷師による祝詞の後、主役(例えば結婚式なら新郎新婦)に続いて参加者同士も手首に木綿糸を結び付けていきます。32個あると言われている魂を閉じ込めるという意味があり、健康や幸せ、繁栄などを祈りながらお互いに結び合うのです。
また、ピーマイパーティーではラオス料理もふるまわれ、毎年参加者においしいと好評です。今年はコロナ後初のビュッフェ形式で、料理の数も例年より多かったようです。日本ではなかなか食べられないカオソーイという麺料理もありました。私はこのカオソーイが大好きなのでとても興奮してしまいました!!!
カオソーイのたれ(麺にかける唐辛子味噌)
家庭料理の定番 牛肉の煮込み
沖縄産パパイヤを使ったサラダ
ラオスにはラープという伝統的なサラダがあり、今回はラープ・グアという牛のラープがふるまわれました。私の体感では一番人気だったのではないか…と思っています。ピンカイというラオス風焼き鳥もあり、こちらもすぐにお皿から消えていきました。
ラープ(ハーブたっぷりの牛肉サラダ)
こちらも大人気のラオス産川のり
日本のビールやビアラオというラオスのビールを片手にお食事をしながら歓談するみなさんの様子は本当に楽しそうで、間違いなく会場全体が活気にあふれていました。
会場内ではラオスの小物や本などの物販・展示も行われました。ラオスの小物は刺繍が施されるなど細部にこだわって作られており、とてもかわいいのです。また、初めてラオス語の本を見ましたが、ラオスの文化が反映されていてとても面白そうでした。日本語からラオス語に翻訳された本もあり、驚きました。
●感想
今回のピーマイパーティーにはおよそ100人を超える方が出席され、たくさんのボランティアの方もいらっしゃいました。私もインターン生として前日と当日に一緒に準備させていただきましたが、何をしたらよいか戸惑いましたが、ボランティアの方の優しいサポートや素晴らしい連携のおかげでパーティーを無事終えることができました。頭を柔軟にして臨機応変に動くこと、そして周りの方と意思疎通を図り、協力し合うことの大事さを実感し、これからの自身の成長へとつなげたいと思いました。また、私は大学でラオス語を専攻しているのですが、1学年10人ほどしかいません。ラオスと関わりのある方とお話しする機会は大学を除いてはあまりなく、今回のパーティーでは様々なラオスに関するお話が聞けてとても楽しかったです。来年度以降のピーマイパーティーにも関わっていきたいです。
【インターン 佐々木美咲】