2020年6月11日 (木)

オンラインワークショップー今年度評価と次年度計画

サバイディー。ヴィエンチャン事務所の渡邉です。
NPO法人「ラオスのこども」は、6月末が年度末、7月から新年度が始まります。
そこで5月20~22日にかけてヴィエンチャン事務所では、事業アドバイザーの小林さんと、オンライン上で事務所の今年度のふりかえり・評価と次年度計画の作成のワークショップを行いました。
昨年までは小林さんが現地に赴いて実施していましたが、今回はコロナウィルスの影響で海外渡航がかなわないため、Teams(チームス)というオンライン会議ツールを使用し、日本の小林さんとラオスのヴィエンチャン事務所を繋いで実施する初めての試みです。

当日ヴィエンチャン事務所では、ネットに繋ぎTeamsを起動したパソコンの画面を、プロジェクターの大画面に投影してスタッフ全員が視聴できる状態にして、オンラインワークショップを進行しました。

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画面には、日本にいる小林さんが映っているのが分かりますでしょうか?

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資料の画面共有をしながら、小林さんの説明を視聴するスタッフ達。

小林さんの説明の後、スタッフ達は2つのグループに分かれて2019年度の事業や組織運営のふりかえりと評価を行いました。読書推進事業(N連事業、学校図書室、ALC図書館)、出版事業、CCC・CEC(子どもセンター)事業や、組織運営、資金調達など項目ごとに、計画に沿って問題なく実施できたか評価を行い「達成度」の数値と状況を評価シートに記載していきます。
そして、各事業の「重要度・優先度」についても評価を行い数値化し、その理由と併せて評価シートに記載していきました。
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さらに2つのグループの評価を突き合わせ、最終的な総合評価を行いました。
次に今年度の評価をふまえて、ヴィエンチャン事務所の次年度計画を作成していきます。3ヶ年の中期計画にある2020年度計画の記載をもとに、計画の修正・変更、追加・削除をしました。
また事業の達成度が低く、かつ重要度・優先度が高かった項目については、次年度以降どのように改善していくかについても、話し合いました。
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ここで作成した2020年度ヴィエンチャン事務所計画は、6月末の当会理事会で提示される予定です。

今回「今年度評価と次年度計画」のオンラインワークショップを行ってみて感じたのは、スタッフのみんなが中期計画を理解・意識するようになってきているな~ということ。ちょうど1年前に、同様のワークショップを実施した時にくらべて、中期計画(3ヶ年計画)の内容や流れが結構頭に入っているし、出てくる質問の内容が計画を理解しているからこその質問が多く、みんなの成長を感じました。まだまだ十分とは言えませんが、ここ数年にわたり、「自分達で業務をふりかえり問題点をみつけ、改善策を考えながら次の計画を作っていくこと、各業務が会の方針のなかでどのような位置を占めているかを把握すること」を意識して繰り返してきた成果が、少しずつですが現れてきているのではないかと思います。

そして、Teamsのようなチャットツールを使ったオンラインワークショップは、結構使えるし、まだまだ色々出来る可能性を秘めているんじゃないか、ってことも実感。これまで「現地に直接行かないとなかなか・・・」と思っていたことも、100パーセントとはいかないまでも意外と出来てしまうし、物理的な距離を飛び越えることが簡単になりました。このオンライン上でのやり取りというのを逆に活かした交流のありかたも模索できるのでは、と感じました。

コロナで何かと制約の多い日々ですが、だからこそ気づかせてくれたものもあるなぁと思う今日この頃です。
【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

2020年5月18日 (月)

“コロナウィルス、ラオスの状況” その④

サバイディー。ヴィエンチャン事務所の渡邉です。
ラオスは今、一年で一番暑い季節で、40度越えの日々が続いています。

4月1日から約1か月、ラオスでは不要不急の外出は禁止となっていました。
ラオス人にとって年最大のイベント、「ピーマイラオ」(ラオス正月、4/14-17)も今年は自粛モード。水かけはもちろん、お寺のお参りも控え、家族で家のなかで静かにお正月を迎えた人が多かったようです(なんと、政府の通達で、お酒の販売もお正月の期間、禁止になりました!いつもなら、親戚や知り合いで集まって夜通し宴会が繰り広げられるのですが…)。
Facebook上では、昨年や過去の「ピーマイ」で友達や仲間同志で集まっている写真をアップし、懐かしむ光景もみられました。

その後、ラオスではコロナの累計感染者数が19人なったものの、隔離措置や治療が功を奏して現在14名は陰性に転じ、新規陽性者もいないことから、5月4日から一部規制緩和となり、事務所も通常出勤が出来るようになりました。
スタッフの県外出張、駐在員の日本への一時帰国&ラオス帰国後の14日間の居所待機などもあったため、スタッフ全員が事務所に揃うのは、実に2か月ぶりです。
久々の通常出勤初日、まずスタッフが事務所に来てやったのが、こちら。
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マンゴー採り。熟れて落ちたのを拾うだけでなく、木の上に登って落とす念の入れよう(熟れたのは落ちた時、ひび割れが入ってしまうので、こっちの方が良いのよね)。上に見えるオレンジ色のシャツがスタッフのバンロップ。
そして庭の草の収穫(お昼ごはん用)と庭のお手入れ。
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チャンシーが水撒きしてるところに生えてる草が食べられる草です。
コロナでいつも以上に家庭菜園をしているスタッフが多かった模様。
パンは、自宅で育てた2種類の菜っ葉をどっさり持ってきてくれました。

この日のお昼は、スアイが市場で仕入れて調理したサムヌア産のタケノコのスープと、スラートが週末釣ってきた魚のから揚げ。
やっぱりみんなで食べるごはんは美味しい・・・(コロナ予防に、今まで直箸ならぬ直レンゲだったのを、取り箸ならぬ取りレンゲを各種おかずに使用)
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あれ・・・何だか食べ物の話ばっかりになってる?!(笑)
もちろん、ちゃんと仕事もしてますよ!
現在、建設工事が進行しているヴィエンチャン県サカ中等学校とヒンフープ中等学校の図書館の図書を準備する合間を縫って、全体ミーティング。マスク装着で隣との間隔を空け、コロナ対策もぬかりなく・・・
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5月18日からは、さらに規制が緩和され、県外への移動や出張ができるようになり、会議や研修も開催が許可される予定です。
学校は最終学年が再開します(小学校は5年生、中等学校は前期課程の4年生、後期課程の7年生が最終学年です)。
いろいろ動き出して、事務所も忙しくなりそうな予感。それだけに、さらに感染に気をつける必要がありそうです。。

【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

2020年4月22日 (水)

『おおきなかぶ』ができるまで

ヴィエンチャン事務所の渡邉です。
先月に完成したラオス語版『おおきなかぶ』印刷の舞台裏をご紹介します。

初めてのラオス語出版にあたり、もとの日本語版『おおきなかぶ』(福音館書店)に極力近づけることが求められました。そのため印刷製本には、普段の出版以上に、注意を払いました。
日本では、原稿を作成したらあとは印刷業者にお任せでも何とかなるのですが、ラオスは出版・印刷業界もまだまだ発展途上です。今回、ラオスの印刷業者さんと一緒に製作に奮闘したことで、現地の印刷事情を垣間見ることが出来ました。

紙選び、フォント選び、編集
制作にあたり、先ずは原本に近い紙を探したり、『おおきなかぶの』雰囲気にふさわしいラオス語フォント(字体)を選ぶところから始まりました。印刷業者さんには、スタッフのパンさん(出版担当)が掛け合って、使用する候補の紙で実際の製本をした束見本(写真)を製作してもらい、本のサイズや質感を確認しました。
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その後、福音館書店さんからお預かりした原画データを使用し、ラオス語版のデータを作成していきます。タイトルと本文のフォント、そして文字のサイズは、いくつかサンプルパターンを作り、ヴィエンチャン事務所東京事務所双方でどれが良いか吟味しました。
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編集データがようやく完成し、印刷の版を作る前に、色調整されたモニター上で最終の色チェック。
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色校正・印刷
データが仕上がると、印刷のために4色の版を作っていきます。
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そしていよいよ版をセットし、本機・本紙で出力します。
こちらのオフセット印刷機は日本製でした。
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出力した校正用紙。印刷機で色調整して数パターン出し、東京事務所や今回出版のサポートをして下さった高野さんの元に送付し、チェックしてもらいました。
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原本のイラストの色味を極力再現するため、今回は普段ラオスではほとんど行わない「本機・本紙校正」(実際に印刷する機械と紙を使用した色校正)をして、色味が原本と離れているものは版の作り直しをし、再度出力して色の確認を行いました。
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印刷機での最終色調整。いつもは、プレート全体でざっくり調整することが多いのですが、今回は上の写真にある作業台の緑のラインごとに細かな調整をしてもらうようお願いしました。青、赤、黄、黒色のインクの、どれを足してどれを引くか、縦のラインごとに決めていきます。
この作業、とっても根気と見極めを必要とするものなんですが、こちらの「色を使づけたい!」という想いにスタッフの皆さんが本当に頑張ってくれました。
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どんどん刷りあがっていく『おおきなかぶ』。

製本
印刷が終わると、次は製本作業です。
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機械で折られた本文の束を、綴じる位置がズレないように揃えていきます。
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本文の束を中央のスタッフさんがミシンで糸綴じしていきます。奥の機械では、表紙と本文をプレスしています
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最後は、裁断。こちらも、ミリ単位で細かく設定し、ズレがないようにカットします。

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おまけの一枚。私が印刷所で製本立会いをしたのは土曜日でした。この会社では毎週土曜日は、スタッフみんなで一緒にお昼ご飯を食べるんだそう。私も混ぜてもらいました。
作業員のおばちゃんたちと、おしゃべりしながら一緒にご飯を食べると、とっても距離が近くなれた気がしました。

こんなふうに、たくさんの人に支えられて完成した『おおきなかぶ』。
この絵本がラオスの子どもたちの元へ届く日が待ち遠しいです。
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【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

※ 『おおきなかぶ』出版に関する記事はコチラ

2020年4月15日 (水)

コロナウィルス、ラオスの状況 その③

ヴィエンチャン事務所の渡邉です。

ラオスでは現在、首相令により不要不急の外出は禁止です。ヴィエンチャン事務所のスタッフは4月19日まで在宅勤務ですが、スラピー所長と渡邉は、家からオフィスが近いこともあり、週に2回程度、事務所に立ち寄り安全確認等を行っています。
今回はそんな特別出勤時の一コマをお届けします。

ヴィエンチャン事務所の入口の門扉には、コロナのため事務所をお休みするお知らせを記した垂れ幕を貼っています。
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いつもは、みんながいるオフィスも、ひっそりと静まりかえっています。子どもたちのはしゃぐ声が聞こえてくる図書館も、がら~んとしています。
何だか独りの事務所は寂しい・・・
各部屋の扉や窓に異常がないか確認して、ふと窓の外を見上げてみると―
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見えますか?マンゴーが鈴なりになっているのが・・・

ヴィエンチャン事務所の裏庭には、マンゴーの木が沢山あり、今が旬なんです。去年は、スタッフと休憩時間のたびに食べたよなぁ~、冷蔵庫の中いっぱいになるまで採って、マンゴージャム作りのイベントも子ども達としたよなぁ~と、思い出して、今年もこんなにマンゴーが沢山なってるのに、みんなと一緒に食べられないなんて~(泣)と、しみじみしていると、Facebook Messengerのグループにスラピー所長から写真が届きました。(今、スタッフ達は毎日このMessengerグループで、健康状態や業務報告などの連絡を取り合うようにしています)

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アレ?コレはうちの事務所の台所!? スラピー所長来てたの!

この日は用事があって、スラピー所長と会うことになっていたのですが、来ないなぁ・・・と思ったら、庭先でマンゴーを収穫していたようです(笑)。
昨日の晩が雨だったので、どっさり。そしてスラピー曰く、今年はマンゴー、例年にない豊作らしいです。

そしてお昼は・・・ラオスの定番料理、ラープ(細かくした肉をハーブと混ぜたもの)とカオニャオ(もち米)。
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実は私、3月半ばに日本からラオスに戻ってきてから、2週間の自宅待機やその後はロックダウンで周辺の食堂は閉店になってしまい、まだ一度もちゃんとしたラオス料理を口にしていませんでした。日本に一時帰国していた時から、ラオス料理が恋しくなっていて、せっかくラオスに戻ってきたのに食べれないなんて~と思っていたところ、Messengerグループにスタッフが送ってくる「今日のごはん(ラオス料理)なう」の写真に悶絶・・・そんな状況を知ったスラピー所長が、家の近所の美味しい食堂で、アヒルのラープを買ってきてくれたのです。スラピー所長、ホントにありがとう~

帰りがけ、スラピー所長は今晩のおかず用に、庭に生えている草を採っていました。
私は雑草と食べられる草との区別がつかないのですが、うちのスタッフを含めラオスの人達は“この草はこうやって食べると美味しいよ~”というのを本当によく知っています。
日本人の場合だと、今回のコロナの影響で、スーパーから食料品がなくなったら大騒ぎになってしまうと思いますが、こういう時にラオス人は強いよな~逞しいよな~と思いました。
こんな感じで、スタッフも私もラオスで元気にやっております。

【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

2020年4月 9日 (木)

ALC奨学金選考のようす

ヴィエンチャン事務所の渡邉です。
今回は「ALC奨学金」の選考の様子についてご報告します。
※ALC(Action with Lao Childrenは「ラオスのこども」の英語表記です

「ALC奨学金」は、当団体の新規事業で、マンスリーサポーターの方々の寄付金を、就学継続が困難なラオスの子ども達に奨学金として支給する試みです。対象校は、現在、図書館支援を実施しているヴィエンチャン県ポンホーン郡ポンサイ中等学校の4年生~7年生です。

昨年11月末に、同校の先生に向けて奨学金説明会を開催し、奨学金の目的や応募方法について説明しました。4年生~7年生の各クラスから5人ずつ候補者を出してもらうことになりました。
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集まった応募者は64人。選考会議前日までに、ALCスタッフ一同で、応募のあった生徒の申請書類とクラス担任の先生からの情報シートを読み込み、家庭の困窮状況や、生徒の学習意欲や将来の夢、これまでのボランティア活動など、各項目にわたり審査をし、10人の候補者に絞りました。

そして、12月19日に実施された選考会議では、午前中にポンサイ中等学校の校長先生・副校長先生、父母会の会長とヴィエンチャン事務所長のスラピー、スタッフのバンロップと一緒に10人の候補者の応募書類の読み合わせをし、校長先生・副校長先生、父母会の会長から、それぞれの生徒の状況など情報を提供してもらいました。
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次に、候補者10人の生徒1人ずつと面接。面接した多くの子たちが、家計を支えるため、仕事をしていました。鉄道建設現場で夜警、食器洗い、水売り、民族衣装のシン(スカート)織り、などなど、中・高校生ながら、彼らがそれぞれの家庭で重要な労働力になっているのがうかがえます。
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片親・両親を亡くしていたり、離れて暮らしたりしている子たちも多くいました。そんななか、「卒業したら農業をやりたい」「英語の勉強を続けたい」「車やバイクの修理工になりたい」「お医者さんになりたい、お母さんも応援してくれています」「軍人か公務員になって家族を助けたい」・・・と将来の夢を語ってくれた子どもたち。
この奨学金が、彼らの将来の可能性を少しでも広げる糧になってくれたらと願います。

面接後、選考会議参加メンバーで話し合い、最終的に5人の奨学生-ビー君(4年)、ブンフォム君(5年)、ソンビィアンさん(6年)、スリントン君(7年)、ミトゥナーさん(7年)に決定しました。

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今回の選考会議で、大活躍だったのが、父母会のシーヌヴァン会長です(写真左、黄色のポロシャツの方)。面接をした生徒たちの家庭の事情を良く知っていて、私たちや校長・副校長に状況を説明してくれました。また、面接時に気になった生徒の家庭に支援が行き届いているかその子が住む村の名前を確認していたり、選考された奨学生の家庭に問題のある場合は、奨学金の管理を村の自治会や学校がするようにしてはどうかと提案してくれたりもしました。
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奨学金のプロジェクトでも、図書館の支援事業でも、「学校」と「地域」とをつないでくれるシーヌヴァン父母会長のような存在は非常に重要です。

次年度は、同じくヴィエンチャン県のサカ中等学校とヒンフープ中等学校でも、ALC奨学金をスタートさせる予定です。

【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

2020年4月 1日 (水)

“コロナウィルス、ラオスの状況” その②

ヴィエンチャン事務所の渡邉です。
ラオスでも、3月24日に国内でコロナ感染者が確認され、警戒が強まっています。
3月29日には首相令が発令され、4月1日から19日まで不要不急の外出は禁止となりました(食料を買いに行ったり、病院へ行ったりするのは可能)。事務所での勤務も基本禁止されています。警察や消防電力関係などの機関、また銀行、薬局、食料品店などライフラインに関わるところのみ実施継続を許可されています。
駐在の渡邉は日本からラオスへの帰国後14日間の自宅待機を経て、やっと3月30日から出勤出来る!スタッフのみんなに会える!と思っていたところ、今度はラオス全体で外出禁止になってしまいました。

ヴィエンチャン事務所のスタッフ達も、在宅勤務です。3月30日(月)は、スラピー所長から各スタッフに、在宅勤務期間中の健康管理報告や、仕事内容を説明し、みんな準備をして帰りました。

3月31日(火)に外に買い出しに出かけると、結構な数のお店が既に閉店していました。道路も平日の昼間なので普段ならもっと車やバイクが沢山走っているのが、かなり往来が少なくなっていました。

休日にほっこりしに行っていたお洒落カフェは、テイクアウトとデリバリーのみになっていました。
91212016_1657737274400600_30287899132742写真の右側に見えているピンクのパンダの看板は、去年あたりからヴィエンチャンで始まった料理のデリバリーサービスです。今ではカフェやレストランだけでなく、小さな食堂や屋台まで、数多くのお店が登録していています。コロナの影響で注文が殺到しているとか。まさか、こんなかたちで需要が高まるとは。。。

普段よく利用している八百屋さんは、店の周りを囲むようにテープが張られていて、立ち入りが出来ない格好に。
91195122_3733278500080210_60487001148080お客さんは、口頭で何が欲しいか伝え、それを八百屋のおばちゃんが取って袋につめ、前にあるザルの中に入れてくれます。そしてお客はお代をザルの中に・・・
私もお札をザルの中に入れると、おばちゃんはシュッシュとアルコールの消毒液をかけてからお札を受け取りました(果たして、効果があるのかどうかは不明。でもきっと消毒しなきゃと思っているのだろうな・・・と)。

トイレットペーパーなど日用品を買いに行っていた雑貨屋にも、同じくロープが張ってあり、店内立ち入り禁止になっていました。
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ラオスは4月13~16日は「ラオス正月」の祝日にあたり、家族や親戚一同、知り合いや友達が集まって、連日宴会をしたり水かけをしたり、お祭り騒ぎになるのですが、今年はその最大イベントも自粛ということになり、さぞかしラオス人は残念だろうなぁと思います。

それでもコロナ感染のリスクを避けるためには必要なこと。ヴィエンチャン事務所のスタッフ達もこの危機を乗り越えるために頑張っていますので、日本の皆さまもどうぞ心身ともに体調管理にお気をつけて下さいね!

今後はこの機会を利用して、今まで溜まっていた昨年の活動報告なども、ブログやFacebookで発信できたらと思っています。

【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

 

2020年3月29日 (日)

中学校の図書館整備事業の評価 ② 評価会議、ワークショップ

前回からの続き、日本NGO連携無償資金協力「ビエンチャン県における中学校の図書館整備を通した読書推進事業」の評価のレポートです。
評価会議では、先ずヴィエンチャン事務所長のスラピーから、プロジェクト概要について、今回の評価方法について説明をしました。
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次にスタッフのスアイが、「図書館建設・開設」「教員・生徒向け研修」についての評価分析を行ないました。
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引き続きスタッフのスラートが、「関係機関との協働枠組みの構築」「モニタリングと評価」について、評価分析を行ないました。
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最後に、会議参加者全員で、評価の内容について意見交換しました。各出席者からは図書館について概ね良好な評価をいただき、「まだ開館して3ヶ月足らずなので、今後の経過をしっかり観察するように」「県、郡、村教育開発委員会、学校との連携が良くとれている」「予算についても評価に入れるように」などの意見が出ました。
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「ラオスのこども」からは、今後に向けて以下の事項を提案しました。
・ラオス政府の教育政策に基づき、村教育開発委員会が事業実施に参画すること、各関係機関の連携を図ることが推奨される。
・村教育開発委員会は、図書館の向上のために、図書館の運営計画を作成し「学校開発計画」のなかに盛り込むようにする。
・郡教育局は、図書館の状況を見守り、状況に応じて指導することに努める。
・「ラオスのこども」は、教員向けに教科指導につながる図書館活用の研修を提供する。
・村教育開発委員会は、保護者や地域住民が学校図書館に来館し活用するよう、広報に努める。

評価会議終了後の午後からは、県・郡教育局の関係者と、村教育開発委員会と父母会の代表、副校長、図書館担当の先生とで、スモールワークショップを開催。2つのグループに分かれて、図書館を運営・利用する先生やボランティア、一般生徒のインタビュー回答をもとに、課題や要望を掘り起こし、今後の運営について、どのようなサポートが必要なのか検討しました。
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県・郡教育局や村教育開発委員会、副校長などを前に、はじめは意見を言うのも緊張していた図書館担当の先生たちでしたが、話し合いを進めるにつれ、各グループからは、「図書業務のためにパソコンやプリンターを購入したい」「地域住民の入館を増やすために、オープンデーなどを開催してはどうか?」「卒業生など関係者に向けて、Facebookを作成し広報活動するのは?」などのアイディアが出てきました。

今回の話し合いが、実際に村教育開発委員会が策定する「学校改善計画」のなかに、図書館運営計画として盛り込まれるといいなぁと、思っています。そして、今回の評価・ふりかえりを、ポンサイ中等学校図書館の2年目と、2年次に新たに開設するサカ中等学校とヒンフープ中等学校の学校図書館支援に役立てていきたいです。

【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

2020年3月26日 (木)

中学校の図書館整備事業の評価 ① インタビュー調査、分析 

ヴィエンチャン事務所の渡邉です。
去る2月24日に、この一年やってきた日本NGO連携無償資金協力「ビエンチャン県における中学校の図書館整備を通した読書推進事業」の評価会議を実施しました。

このプロジェクトは、3ヶ年でヴィエンチャン(ビエンチャン)県内の3つの中等学校を対象に、学校図書館を開設し、郡教育局・村教育開発委員会・学校が連携をとりながら、学校図書館運営をサポートしていく事業です。

今回は、事業評価のためのインタビュー調査や、評価会議の模様を、2回に分けてご報告します。

まず年明けの1月10日に、ポンサイ中等学校でインタビュー調査を実施しました。
対象は、ポンサイ中の校長・副校長、村教育開発委員会のメンバー、図書館担当の先生、図書館ボランティアの生徒、その他一般の生徒たちです。
事前に作成した質問票をもとに、新設した図書館の設備に関する満足度や、図書館の活用度、運営に関する意見など、細かく聴き取りしました。
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入館者記録や、図書カードなどもチェックし、図書館の利用度を調べました。
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その後、聴き取りした内容は、ヴィエンチャン事務所のスタッフが手分けして調査集計表に入力しました。

次に2月10日から11日にかけて、その調査結果をもとに、小林事業アドバイザーと下田専門家、東京事務所スタッフ、そしてヴィエンチャン事務所スタッフでミーティングを開き、「村教育開発委員会が図書館活動をサポートする体制ができたか?」「設備が整った図書館が開設され、運用されるようになったか?」「開設した図書室が生徒に十分に活用されるようになったか?」について分析・検証しました。
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そして、いよいよ2月24日評価会議の当日、会場のポンサイ中学校には、外務省、教育省、ヴィエンチャン県、ポンホーン郡の関係者ならびにポンサイ中学校の先生、村教育開発委員会そして父母会の代表が集まりました。

次回につづく・・・

【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

2020年3月18日 (水)

コロナウィルス、ラオスの状況

ヴィエンチャン事務所の渡邉です。
今、世界中で猛威をふるっているコロナウィルス。このブログを読んで下さっている皆さんも、不安で不自由な毎日を送っていらっしゃることと思います。

ラオスも例外ではありません。現在、ラオスのコロナウィルス感染者はゼロ(?)ですが、感染・感染拡大を防ぐために、様々な措置が始まっています。
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(ラオス保健省ホームページより)

私は2月末から3月半ばまで、事業の報告などで日本に一時帰国していました(残念ながら、2/29に予定していた駐在員の報告会は、コロナの影響で中止となりました)。そのためラオスに戻る際には、発熱や咳の症状があると隔離されてしまうので、日本に滞在中はいつも以上に体調管理に神経を使いました。また、帰りの飛行機のトランジット地(ベトナム)が日本からの渡航者に対して入国規制をかけたりしないかと、毎日気になっていました。

いよいよラオスに戻る当日、関西空港-ベトナム(ハノイ)便の搭乗口では、乗客1人1人に対して非接触式体温計でのチェックがありました(38度以上だと搭乗不可とのこと)。
途中、ハノイ空港でのトランジットの際には、体調に問題がないか、コロナウィルスの感染者と接触していないかなど、検疫の書類を書かされました。
関西空港-ベトナム(ハノイ)便、ベトナム(ハノイ)-ラオス(ヴィエンチャン)便ともに、客室乗務員さんは全員、マスク・手袋着用でした。
そして、ヴィエンチャンのワッタイ空港では、今回のコロナ流行で導入された赤外線サーモグラフィーで、入国者の体温をチェックしていました。
入国審査では、各カウンターにアルコール消毒のボトルが設置されていました(不思議なことにあまり使っている形跡は無かったのですが・・・)。

私は、コロナウィルス感染者との濃厚接触が無く、体調も問題ありませんでしたが、「感染国からの渡航者について,帰国後14日間は体調の『自己観察期間』」ということで2週間は在宅勤務をすることにしました。
ヴィエンチャン事務所のスタッフ達とは、通話やメールで連絡を取り合って、仕事をしています。

3月16日には、現地の「COVID19対策特別委員会」が通知を出し、「100症以上の感染が確認されている国からの入国者は、症状がなくとも,14日間『居所待機』をしなければならない」ことになりました。外出や他人との接触を避けなければなりません。
一時帰国前に冷蔵庫の食材をほぼ空にしていたので、お店や市場に買い物に行きたかったのですが、それもかないません(泣)。
ラオスの人たちからみると、日本は「コロナ感染者が沢山でている国」になってしまうので、いつも良くしてもらっていた同じアパートに住む大家さんのお母さんとちょっと顔を合わすのも気が引ける感じです。

自由に外出できない、人に会えないというのは、気持ち的にも滅入ってしまうんだなぁ~と身をもって感じました。

昨日17日には、保育園・幼稚園に引き続き、小学校もラオス正月明けの4月21日まで一時閉鎖することが、発表されました。
今週から「ラオスのこども」では、2018年にダム決壊被害のあったアッタプー県の小中学校へ、新規学校図書室の開設と既存図書室のフォローアップにスタッフが行っているため、その実施に影響が出るのではないかと気がかりです。

学校が一時閉鎖になったことにより、ラオスの子ども達にも、勉強が進まない、友達と思いっきり遊べないなど、日本の子ども達と同じようにいろいろな影響が出てくるかもしれません。

先がなかなか見えない状況ですが、こういう時こそラオス人の、何とかなるさぁ~「ボーペンニャン!」の気持ちで乗り切りたいと思います。

【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

2020年3月 4日 (水)

海色のメコン

先月の出張で、ヴィエンチャンに着いた私に、スタッフが教えてくれました。
「今、メコン川が海の色してるんだよー!」

そう聞くと、私はつい、南の島のきれいな海を想像しました。
しかし、彼女が言いたかったのは、水の色が違うということ。
そして、普段は「赤土色」の水が流れるメコン川にとって、「海色」の水は異常事態なのです。
今年は水量が異常に少なく、そのために川の色が変わってしまっているそうです。乾季のこの時期はもともと水量は少なめですが、今年のような少なさは見たことがないとスタッフ達は口々に言います。

メコン川沿いの道を通ってみたところ、いつもは見える川面が全く見えない状態でした。
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何故こうなったのか、、、、、雨が少なかった上に、上流でたくさん作られているダムが原因ではないかとも言われています。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/021300095/?P=1

これから乾季が進む中、水不足が深刻化しないことを祈るばかりです。

【東京事務所スタッフ:赤井】

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