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2010年2月 7日 (日)

一番人気のある本

Lnt_preparing_ha200_dec09_2 「パサアンキッ、パサアンキッ(英語、英語)!」と英語のワーク ブックに飛びついてきたのは、さっきまでちょっとだるそうに図書室開設準備を手伝っていた、ルアンナムター県ローン郡の中学生の少女たち。「お姉さん(アジャーン=先生と呼ばれることもあるけれど、この学校ではお姉さん)、この本私にちょうだーい!!!」と次々に女の子たちにせがまれる。「・・・。図書室の本だからあげられないけど、借りられるよ。そしたら他の友達も読めるでしょ。」図書室のルールがまだわかっていないのか。きっと、ただすっごく本が欲しかったのでしょう。

Lnt_preparing_ha200_2_dec09彼女たちの母語はルー語。彼女たちだけで喋っているときは、何を言っているか全然わからない。この学校にたどり着くまでには、モン族の正月祝いの行事を校庭でやっている学校を横目に見てきた。前日泊まった宿のオーナーは中国人で、ラオス語をあまり話さなかった。この多言語、多民族が共存するルアンナムターの片田舎で、少女たちの心を掴んだのは英語のワークブックだった。彼女たちによると、先生もラオス語よりも、英語を勉強する方が大事と言っているそうだ。

小学校の図書室には英語の本は配布しないが、中学校の図書室には数冊英語の教科書やワークブックを届けている。ラオスの子どもたちに、ラオスの言葉で(ラオスで少数民族の言葉で出版や識字活動をすることは難しいが)本を読む楽しさを知って欲しくて読書推進活動をしているけれど、あーみんなが興味があるのはそっちかぁ、、、と拍子抜けしてしまった。

ねぇ、聞いてよ、とさっそくスタッフにぼやくと、中学生たちは英語を話せるようになれば、外国人観光客を相手にする(ルアンナムターは少数民族が観光資源になっており、近年観光客が増えている)収入の良い就職口にありつけることを知っている、だから英語に興味を持つのだと説明する。10歳そこそこの女の子たちが、今する勉強と将来の機会を直結させて考えた上で行動するかなぁ、それもこんなに目をキラキラさせて。と、私はこの説明に納得していない。

けれど、自分が中学校の頃を思い出してみても、習いたての英語の筆記体の練習は苦じゃなかったけど、古文や現代文の活用形を覚えるのはつまらなかった(あの学習法は今振りかえっても、あまりよくないと思うけれど、、、)。初めて学ぶ言葉が新鮮で興味を引くのは当たり前。それはそれで、学びたいと好奇心を持っているのだから、がっかりすることもなかろう。

女の子たちに、特別目新しくも無いラオス語の本を手にとってもらうために、もっとおもしろいワクワクする本をつくる工夫をせねば。 (ラオス事務所 秋元波)

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