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2010年4月23日 (金)

消防車は来たけど、、、

正午過ぎ、気温30度を超えているというのに、クーラーもつかない、扇風機もない。また停電だ。ヴィエンチャン特別市内では、停電になってもすぐに電気が戻ってくるのに、今日はおかしい。暑さに耐えかねて、事務所の1階に降りていくと、火事だと騒いでいる。漏電のリスクを避けるために、火災があると送電を止めるのだそうだ。
Fire_on_newspaper_001_5外に出てみると、町の中心の方からもくもくと煙が上がっている。次の瞬間、消防車が火事の現場とは反対方向にサイレンを鳴らし猛スピードで走って行った。水を調達に行くのだ。消防車の水槽に水が十分に溜められていなかったり、現場で水を調達する方法がないからと、火災現場と水の調達場を何回も往復するのだそうだ。
火災現場は、夜に屋台などの集中するセントラルポイント付近で、人気の飲食店が入っていた家屋。木造だったので火がまわるのが速かった。火災の原因は未だ不明。
この火災は、ラオス正月前のタットルアン市場の火災から一週間もしない内に起きた。この時も、水を調達すべく、消防車は現場と給水場を何度か往復したらしい。
なんで水槽満タンに水を溜めておかないの?消火栓とかないの?と素朴な疑問を事務所のスタッフにぶつけると「これは、準備を怠るラオス人の性格の現れ」と説明された。消防車に水が無くとも調達の手段が無くとも、とりあえず被災者を喜ばせ安心させるために、サイレンを鳴らし現場への到着を急ぐのだと言う。
う~ん?わかったようでわからない。消防車なんぞない地方では(ヴィエンチャン特別市内でも街から外れたところでは)江戸時代のめ組や現代日本の消防団ほど組織化されていないにしても、村人が助け合い消火をしているとのこと。 (ラオス事務所 秋元波)

2010年4月20日 (火)

あひるになりたい

今、ラオスは一年の中で最も暑い時期にある。

猛暑の真っ只中、水掛け祭りに沸いたラオス正月も先週終わり、ヴィエンチャンはいつもの通りの熱気に包まれ、はじけた水風船など水掛け攻撃の残骸が散れている。

小学校のラオス語の授業を楽しくおもしろくするために、絵本を教材として取り入れ、授業で活用する手法を先生たちに教えている(参照)。

先月、ボリカムサイ県の小学校を訪問し、12月に研修を受けた先生の授業を見学した。

Sompong_cover_small_2 先生は、子どもたちに聞きます。

「みなさんだったら、物語“ソンポーンの小さいあひる”に登場する人物の誰になりたい?」

「あなたがこの物語の続きを書くとしたら、どのように描く?」

これは当会の研修で教員らに伝えた、子どもたちの自由な発想を促すための質問の仕方だが、ラオスの小学校3~4年生にとっては、なかなか難解な問いかけだ。手にしている絵本の字面を追うのがやっとという子ども達が少なくないから。黙読に慣れておらず、読んでいる行の下を指でなぞりながら、音節ごとにプツプツと切りながら(例えば、「ソンポーン」ではなく「ソン ポーン」というように)音読する子どもが多い。この読み方で一冊読むのだから、なかなかストーリーが頭に入ってこない。それぞれの登場人物の特徴を捉えたり、自分だったらと、、、想像を膨らませることができるのは、絵本を読む環境と、それを促す大人に恵 まれた子どもたちだ。この学校では、先生が研修から戻ってから、授業で実践を重ねていたのだろうか。

Sompong_inside_small子どもたちが、紙切れに書いた「自分だったら物語の中のどの人物になりたいか」という質問への答えを読んでいたダラーさん(ラオス事務所代表)が声を上げて笑っている。みんながなりたいのは、近所の幼い子どもや、飼っているあひる達に親切な主人公の少年ソンポーンではなく、あひる。

その日も日差しが強く、風もない暑い教室で皆絵本を読んでいた。物語の中で、あひる達は水浴びをしていたのだった。

この暑さ5月頃まで続くらしい。(ラオス事務所 秋元波)

2010年4月18日 (日)

ラオス事務所で第5次中期計画の会議を行いました。

Img_6342s 4月の上旬、7月から始まる第5次中期計画を共有する目的で、ラオスで全スタッフ、代表が集まっての会議が開かれました。
 日本から総勢5名が参加するような大規模な会議は、ラオスでは初めてのことです。代表や事務局長だけでなく、全スタッフが情報、問題を共有し新しい方向性を模索するために、全員参加としたのです。この3年間の活動で上手くいったこと、改善が必要なことなど、朝の8時過ぎから5時まで、さまざまな視点を使って話し合いがおこなわれました。ラオス事務所のスタッフにとっては、比較的珍しい参加型会議手法を用い、誰でもが意見を出しやすいように工 Img_6351s夫したこともあり、それぞれが感じていることを率直に発表することが出来ました。当初、どうしても観念的になる日本側のスタッフと、実務の視点が強い現地スタッフとの間で、意見に違いが出るのかと心配していましたが、杞憂に終わりました。
 そのなかで共通認識になってきたことは、読書推進活動をこれ以上に発展させるためには、行政や先生、子どもたちに対しての働きかけだけでは充分でないということ。もっと地域、親を巻き込まないと定着しないということでした。
 さてそれをどのようにプロジェクトに落とすか。これが今の事務局のテーマです。
(東京事務所事務局長 野口朝夫)

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