« ラオス事務所で第5次中期計画の会議を行いました。 | トップページ | 消防車は来たけど、、、 »

2010年4月20日 (火)

あひるになりたい

今、ラオスは一年の中で最も暑い時期にある。

猛暑の真っ只中、水掛け祭りに沸いたラオス正月も先週終わり、ヴィエンチャンはいつもの通りの熱気に包まれ、はじけた水風船など水掛け攻撃の残骸が散れている。

小学校のラオス語の授業を楽しくおもしろくするために、絵本を教材として取り入れ、授業で活用する手法を先生たちに教えている(参照)。

先月、ボリカムサイ県の小学校を訪問し、12月に研修を受けた先生の授業を見学した。

Sompong_cover_small_2 先生は、子どもたちに聞きます。

「みなさんだったら、物語“ソンポーンの小さいあひる”に登場する人物の誰になりたい?」

「あなたがこの物語の続きを書くとしたら、どのように描く?」

これは当会の研修で教員らに伝えた、子どもたちの自由な発想を促すための質問の仕方だが、ラオスの小学校3~4年生にとっては、なかなか難解な問いかけだ。手にしている絵本の字面を追うのがやっとという子ども達が少なくないから。黙読に慣れておらず、読んでいる行の下を指でなぞりながら、音節ごとにプツプツと切りながら(例えば、「ソンポーン」ではなく「ソン ポーン」というように)音読する子どもが多い。この読み方で一冊読むのだから、なかなかストーリーが頭に入ってこない。それぞれの登場人物の特徴を捉えたり、自分だったらと、、、想像を膨らませることができるのは、絵本を読む環境と、それを促す大人に恵 まれた子どもたちだ。この学校では、先生が研修から戻ってから、授業で実践を重ねていたのだろうか。

Sompong_inside_small子どもたちが、紙切れに書いた「自分だったら物語の中のどの人物になりたいか」という質問への答えを読んでいたダラーさん(ラオス事務所代表)が声を上げて笑っている。みんながなりたいのは、近所の幼い子どもや、飼っているあひる達に親切な主人公の少年ソンポーンではなく、あひる。

その日も日差しが強く、風もない暑い教室で皆絵本を読んでいた。物語の中で、あひる達は水浴びをしていたのだった。

この暑さ5月頃まで続くらしい。(ラオス事務所 秋元波)

« ラオス事務所で第5次中期計画の会議を行いました。 | トップページ | 消防車は来たけど、、、 »

コメント

私もかつて、家で悠悠自適にのんびりと暮らす飼い犬を眺めて、なんとなく羨ましく思い、
「飼い犬になってみたい」
と思ったことがありました。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ラオス事務所で第5次中期計画の会議を行いました。 | トップページ | 消防車は来たけど、、、 »