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2011年3月16日 (水)

先生、子ども達からお見舞いのメッセージ

大震災のニュースを見たラオスの子どもや先生から、日本の皆さん、被災者の皆さんにお見舞いの声が届いています。
「ケムポーンよ、ケムポーン、わかる?ニュースを見て、ご家族のことが心配になって電話してみたのよ」 昨日、ルアンパバン県ナーン郡の中学高校の図書室担当のケムポーン先生が連絡をくれました。
数日前には、朝6時過ぎに電話が鳴って飛び起きると、「家族は無事なんですね、何よりです。ナミの同胞の日本の皆さんに心からお見舞いの気持ちをお届けします」と言う、北のサイヤブリ県ゲンタオの子ども文化センターの先生からの電話でした。
ラオスのこども図書館の一角にスタッフがメッセージボードを作り、子ども達が日本の皆さんに向けメッセージを宛てています。
Img_8611
「スースー ニープン(がんばって、日本のみなさん)!」と言うメッセージがたくさんあります。
「ユープンボダイ マーユーラオカダイ(そちらに居られなかったら、ラオスに来て住んでくださいね)」
「日本の皆さんが洪水(ラオスに津波はない)の被害から守られますように」と言うメッセージもありました。
日本の皆さま、被災地の皆さまに一刻も早く安心できる時が訪れますよう、ラオスから祈っています。(ラオス事務所 代表・スタッフ一同)
Img_8615

2011年3月 9日 (水)

図書館に虹現る

「虹を作ってね」と大学生のインターン3人にお願いしたら、なんだか壮大なプロジェクトになった。
Drawing_a_rainbow
本を借りるためにラオスのこども(ALC)図書館のメンバーになると、まず水色のメンバーカードがもらえる。1枚のメンバーカードには38マスの貸出しの記入欄があり、貸出しした冊数を毎回1マスに記入する。毎回最多の3冊を借りた場合、水色カードがいっぱいになる時には114冊の本を借りたことになる。水色カードがいっぱいになったら次の色へ。
Membar_card_1
今、我が図書館で一番本を借りている小学3年生のリーくんは4枚目のピンクのカードを手に入れた。七色のメンバーカードを用意して、図書館に虹の絵を貼って、そこに子どもの顔写真を貼る。たとえば、リーくんのメンバーカードはピンクなので、彼の顔写真を虹のピンク色※のところに貼るという具合に。
水色カードの子どもは700人近くいるので写真を貼るスペースが足りないので、2枚目以上のカードを手にした子どもの顔写真を虹に貼る。「オレは、もう黄色だぜ」「私はあとちょっとでみどりよ」と本を借りる楽しみ、モチベーションのひとつになれば、と思いついたしかけだ。

そんな訳で、インターンに虹制作をお願いし、色紙を貼りあわせても絵の具で描いても良しと伝えた。お願いした割には、私はこの手のことが好きで引っ込んでいられず、こうした方が良いんじゃない、え~それはやめて、と横槍を入れていた。あーだこーだと協議をしていると、良いタイミングで事務局長スラピーのだんなさん、ポーンさんが図書館に登場。彼は、専門は建築だが、絵を描いたり、大工仕事がとても得意。そこで、インターンと美術さんに任せおじゃま虫は撤収。
次の月曜日、ポーンさん、木材やコンプレッサー(ラオスではよくオートバイの修理屋さんで見る。タイヤの空気入れに使う)を持って図書館に登場。
木枠と白い布をコンプレッサーを使い、ガシャンガシャンと大きなホチキスで留めて行く。木枠は75cm×3m、けっこう大きい。次に、布に糊と白いペンキを合わせた液体を満遍なく塗り、布を強固にし絵の具を塗りやすいようにする。
Stapling_a_canvas

Spraying_color
今度は、絵の具を入れたジョウゴもどきとコンプレッサーをつなぎ、エアブラシ(すべてポーンさんが家から持参)にして、さっき作った大きなキャンバスを空色に染める。その上に1色ずつエアブラシで色を吹き付け虹を描く。私としては保育園の壁に貼ってありそうな飾り程度の虹を考えていたのに、小学校の卒業制作並みの(いまどきもっと大掛かり?)立派な作品になった。
Dekita
絵が完成すると、虹のタイトルについて話し合う。「虹の階段」「読者の階段」など、案が出るが「そういう競争を煽るようなの嫌、もっとほわーんとやわらかい感じの題がいい」「まとまらないから題名要らないのでは?」と言い合い、結局「クワムファン コン コイ(わたしのゆめ)」とポーンさんに描いてもらった。ひこうき雲で描かれた文字みたい。虹を見て子どもたちに「あそこの色に行きたいなぁ」と言う思いや目標を膨らませてほしいと言う気持ちを込めた。
Rainbow_at_alc
こうして、めでたく図書館に虹がに架かった。今、2枚目以上のカードを手に入れた子どもたちにインタビューをしている。一番好きな本を1冊持ってきてもらい、その本のどんなところが好きなのかとか、要約(セリフも含め全部丸暗記するのは意外と簡単だが、自分の言葉で掻い摘んで話すのが難しいよう)を語らせる。冊数を多く借り、カードをいち早く一杯にするだけになっていないか、確かめるのだ。自分の言葉で感想やおはなしを説明できたら、写真撮影。
Reader_at_alc
自分の写真が貼ってあったら、たくさん本を読んだ子どもは鼻が高いだろうし、子ども達に「ぼくの、わたしの図書館」と感じてもらえればいいな、と思っている。
子どもたちのスマイルを、虹に貼り付ければ、ラオスのこどもレインボーのできあがり。(ラオス事務所 秋元波)

※一般的に虹の七色にはピンク色は入っていない。また、虹のことを考えずに、4色のメンバーカードを既に用意してしまったので、色の順番も自然界の虹とは異なるALCのオリジナル。

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