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2011年6月14日 (火)

今度の週末どこ行くー?

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「いつ日本料理食べに連れて行ってくれるの~???」

13人の子ども達がおねだりして来る。

しばらく前にヴィエンチャン高校で実施された日本語スピーチコンテストに図書館の子ども達をぞろぞろと連れて行った。コンテストの最後には、○×クイズがあった。すると、我が図書館のムードメーカー、ペー君が、日本文化やラオス文化に関するクイズを勝ち抜き、賞品の日本料理レストラン食事券200,000キープ(約2,000円相当)を当てたのだ。

「コンニチワ」「アリガト」「マタネ」くらいしか言えない子ども達、初めは私たちもスピーチコンテストに出る!と張り切っていた。「何しゃべるのよ?」と訊くと、「まずステージに上がったら、『コンニチワー』って言って、『マタネー』って言ってステージから降りる!」とふざけていた。出店していた日本食の屋台の料理を
一通り試すと、凱旋門(ヴィエンチャンの数少ない観光スポット)が近いではないか!ということに気がついた子ども達が「近くに住んでいるのに行ったことがない!行きたーい!」と言うので凱旋門までぞろぞろ遊びに行った。
ハイテンションで戻って来たら、日本語がわからなくても参加できる○×クイズが始まったのだ。当てずっぽうでも続けて当たれば、なんとしてでも勝ち抜きたいとヒートしてくる。既に落ちた12人は応援に回りペー君に声援を送る。何十人も参加したゲームを勝ち抜いたので、最後の1対1のジャンケンで勝利した時には皆叫び飛び跳ねていた。

あのねぇ、13人で200,000キープなんて、みんなのり巻き一口ずつくらいしか食べられないと思うよ、と言ったのだけど子どもたちは楽しみにしていた。ある週末、約束の12時に図書館に行くと「わたしたち朝8時から待ってたよ~。はらぺこー!」と駆け寄ってきた。

賞品は、焼肉屋じゃぱん亭の食事券。到着すると、和食レストランなんて入ったことはなかったのだろう、いつもとは違う空間でちょっと緊張気味の子ども達。「なに食べたい~?」と聞くと、屈託無く上等そうな刺身のセットなどを指差すので、「はーい、こっちね」と私の一存で値段が安くボリュームがありそうなものを選んで注文。カルビ(と言うよりも甘じょっぱいタレが?)がお口に合ったよう。「最高!」と言っていた。
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「ご飯食べたら帰るの~?遊びに行こうよー」とお願いしてきた。「飛行機見たい!空港行ったことない。連れて行って~!」とリクエストが来た。おう、こんなに街中に近い空港を他に知らないが行ったことないんだ。行こう行こう!子ども達、「マタネー」と言ってお店を去ろうとするので、「本当にまた来てくれるのね~?」と日本人の店員さんに言われてしまった。「はーい、また食事券を勝ち獲る機会があったら・・・。」
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車を5分程走らせ、空港に着くと、飛行機だぁ!ヘリコプターだぁ!とおおはしゃぎ。子ども達の反応で一番面白かったのは、空港内のエレベーターに乗って、フゥッと上に上がった時だったけれど。
こんな調子で週末は、私は遠足の引率のお姉さん。そして、こんな遠足にいつも付き合ってくれる運転手さんは、スラピー事務局長んちのお父さん。(ラオス事務所 秋元波)

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2011年6月13日 (月)

学校では教えてくれないこと

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私によく懐いていた中学1年生のローッちゃんは、進級試験が終わると、親元に帰りました。親の家もヴィエンチャン都内ですが、姉弟が多く経済的に余裕がないので、都会のおばさんの家に預けられ、私たちの図書館の目の前の中学校に通っていました。都会に引っ越してきたのは、去年の8月。9月、学校に行くと、同郷で同じく都会の親戚の家に預けられていた姉弟と偶然再会します。心強くなって、通学していると、数週間後に学校の裏にラオスのこども図書館がオープンしました。初めて親元から離れ寂しかったけれど、同郷の友達とも偶然同じ学校だったし、図書館もできたから楽しくなった、と言っていました。

ローッちゃんのおばさんは、市場でおかずを売っています。ローッちゃんも朝4時に起きて、一緒に材料の買出しに行き、夜も遅くまでお手伝いをします。リコーダー教室を始めたときも、他の皆はリコーダーを借りていくのに、彼女は「私は家では、練習する時間がないから」と言って、家に持ち帰ることはありませんでした。

4月半ばのラオス正月、親元に1週間帰る前、図書館に来て「お願いがある」と言います。お母さんとお父さんに図書館の写真を見せたいから、写真を現像して欲しいのだけど、と言います。そういうお願いなら、いくらでも聞く!とその日私は日本に一時帰国する日で仕事が片付かず慌てていましたが、すぐに写真屋さんにすっ飛んでいきました。今回も、お母さんが「私がリコーダーを吹いている写真を見たいって、現像してくれる?」とお願いされました。

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たくましくお手伝いをし、毎日楽しそうに図書館に通ってきていた彼女ですが、本当は親元を離れて暮らすのはとても寂しかったようです。最近生まれた弟に も会いたがっていました。彼女自身は、親と一緒に暮らし、来年9月からは地元の学校に通うことを希望しており、5月末試験が終わると親元に帰って行きました。

しかし、お母さんは、都会の学校の方が良い教育が受けられると信じており、また図書館に通って色々なことを学べるから、今まで通り都会の学校に来年度も通い続けて欲しいと考えているそうです。「あんた自身はお父さん、お母さんと暮らしたいんだよね?そう言ったら、お母さんなんだって?」と訊くと、「ウーン、どうしたもんかね~(エ~ ヘッチャンダイノ~)」って言ってる、そうです。

同じヴィエンチャン内だし、週末たまに、図書館に遊びに来ることもできるよ。田植えや稲刈りの家の手伝いがあってローッが図書館に来たいのにどうしても来れなかったら、私が会いに行くからさ。私は、ローッがお父さんとお母さんと一緒に住みたいなら、そうした方がいいと思うなぁ、と言いました。親しくしていたローッに会えなくなるのは寂しいけれど。

ここにいたら私たちの図書館もあるのに、やっぱり家に帰りたいかぁ、と少し悲しい気もしますが、やっぱりお父さんとお母さんには勝てません。(ラオス事務所 秋元波)

2011年6月 9日 (木)

ごほうびに動物園

先週から、学校が長期休み(夏休みと言うより、ラオスでは雨季休み)に入りました。ラオスの学校は9月始まりで、1月に中間試験があり、5月に進級試験があります。それが終われば8月末までお休みです。でも、図書館付近の私立の小学校は、6月中旬に試験があるとかで、まだ通常通り学校に通っている子もいますし※、追試(追試のためには、登録料として1科目につき、10,000キープ生徒が支払う)のために登校したり、学校で実施される補習授業に通う子どもも多いので、ヴィエンチャンの子ども達を見ていると、日本の子どもの夏休みの方が勉強から開放されてのびのびとしているような気がします。

長期休みに入ったことだし、と先週末、長らくリクエストされていた動物園遠足に行ってきました。たくさん本を読んだ子ども達へのごほうび企画でした。図書館のメンバーカードが黄色以上の子ども(黄色は
3枚目のカード。200冊強本を借りると、3枚目の黄色カードに到達)が参加することができます。

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動物園は、隣の県ヴィエンチャン県のバンクンにあり、道中約1時間半。車の荷台に1時間半すし詰めにするのも可哀想なので、2回に分けて動物園ツアーを実施する予定で、先週末は第1回目、12人の子ども達が参加しました。
数ヶ月前、タイ国境近くのカルチャー・パーク(スワン・ワタナタム)に行った時にケアの行き届いていない嘆かわしい動物園もどきを経験していたので、私のバンクン動物園への期待値はとても低いものでした。しかし、意外や意外、動物園全体はきれいに保たれており、動物も元気そうでした。

Peacock

Elephant

トラがいると思ったのにいなーい、とひどくがっかりしている子どももいましたが、ゾウに乗り、ラクダに餌をやり、子どもたちははしゃいでいました。
でも、一番テンションが上がっていたのは着ぐるみのウサギを見つけた時だったような気がします。(ラオス事務所 秋元波)

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※私立校は生徒の授業料から先生の給料を支払っているので、休みが長いと先生に給料が出せません。休み期間を短くし、休み中補習授業を実施することで、先生の収入源を確保している私立学校が多いのです。ちなみに、ラオス教育省のデータ(2008年度によれば、ヴィエンチャンには、私立小学校が92校、私立中学校(高校も含む)が41校。

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