« ごほうびに動物園 | トップページ | 今度の週末どこ行くー? »

2011年6月13日 (月)

学校では教えてくれないこと

Kin_som

私によく懐いていた中学1年生のローッちゃんは、進級試験が終わると、親元に帰りました。親の家もヴィエンチャン都内ですが、姉弟が多く経済的に余裕がないので、都会のおばさんの家に預けられ、私たちの図書館の目の前の中学校に通っていました。都会に引っ越してきたのは、去年の8月。9月、学校に行くと、同郷で同じく都会の親戚の家に預けられていた姉弟と偶然再会します。心強くなって、通学していると、数週間後に学校の裏にラオスのこども図書館がオープンしました。初めて親元から離れ寂しかったけれど、同郷の友達とも偶然同じ学校だったし、図書館もできたから楽しくなった、と言っていました。

ローッちゃんのおばさんは、市場でおかずを売っています。ローッちゃんも朝4時に起きて、一緒に材料の買出しに行き、夜も遅くまでお手伝いをします。リコーダー教室を始めたときも、他の皆はリコーダーを借りていくのに、彼女は「私は家では、練習する時間がないから」と言って、家に持ち帰ることはありませんでした。

4月半ばのラオス正月、親元に1週間帰る前、図書館に来て「お願いがある」と言います。お母さんとお父さんに図書館の写真を見せたいから、写真を現像して欲しいのだけど、と言います。そういうお願いなら、いくらでも聞く!とその日私は日本に一時帰国する日で仕事が片付かず慌てていましたが、すぐに写真屋さんにすっ飛んでいきました。今回も、お母さんが「私がリコーダーを吹いている写真を見たいって、現像してくれる?」とお願いされました。

Alc_volunteers_2

たくましくお手伝いをし、毎日楽しそうに図書館に通ってきていた彼女ですが、本当は親元を離れて暮らすのはとても寂しかったようです。最近生まれた弟に も会いたがっていました。彼女自身は、親と一緒に暮らし、来年9月からは地元の学校に通うことを希望しており、5月末試験が終わると親元に帰って行きました。

しかし、お母さんは、都会の学校の方が良い教育が受けられると信じており、また図書館に通って色々なことを学べるから、今まで通り都会の学校に来年度も通い続けて欲しいと考えているそうです。「あんた自身はお父さん、お母さんと暮らしたいんだよね?そう言ったら、お母さんなんだって?」と訊くと、「ウーン、どうしたもんかね~(エ~ ヘッチャンダイノ~)」って言ってる、そうです。

同じヴィエンチャン内だし、週末たまに、図書館に遊びに来ることもできるよ。田植えや稲刈りの家の手伝いがあってローッが図書館に来たいのにどうしても来れなかったら、私が会いに行くからさ。私は、ローッがお父さんとお母さんと一緒に住みたいなら、そうした方がいいと思うなぁ、と言いました。親しくしていたローッに会えなくなるのは寂しいけれど。

ここにいたら私たちの図書館もあるのに、やっぱり家に帰りたいかぁ、と少し悲しい気もしますが、やっぱりお父さんとお母さんには勝てません。(ラオス事務所 秋元波)

« ごほうびに動物園 | トップページ | 今度の週末どこ行くー? »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ごほうびに動物園 | トップページ | 今度の週末どこ行くー? »