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2012年1月11日 (水)

妖精が歌う島

Flower_at_hotel
2年間ラオスに暮らし、もともと寒がりでしたが、ますます日本の冬に適応できない身体になってしまいました。お正月は日本で過ごすのが一番好きですが、今年は南の島バリに行ってきました。大観光地だけれども、にこやかで、祈りを欠かさず、ユニークな慣習や芸能の中に生きるバリの人々にたっぷりと潤いをもらいました。
Praying_to_the_sacred_mountain
聖なる山に祈りを捧げる人々
Prayers
バリの暮らしのそこらじゅうを花が彩っていました。
バリ・ヒンドゥー教の世界では神々がいたるところに宿っており、地面には「悪霊」という名の神様がいると信じられています。「悪さをしないでくださいね」と祈りを込め、家の祠や入り口、自動車や自転車などの乗り物、あちこちに「チャナン」という椰子の葉の上にたくさんの花びらを散りばめたお供えを置きます。
Chanang_4
また、男性はちびっこもおじいさんも、耳の後ろに小さなお花を挿していました。お花が妖精の歌を招き、頭を冷静でかつ冴えた状態に保つとされているそうです。なんてロマンチックなのでしょう。そして、智・良識を必要とする家庭を支える女性は、頭のてっぺんあたりにお花を挿します。
Making_chanang_2

最近は、建物が増え、木々が減り、庭や身の回りで十分にお花を確保できないこともあり、市場で買うこともあるそうです。しかし、イミテーションのお花では悪霊も鎮められないし、妖精の歌も誘えないのでしょう、造花は見かけませんでした。

ラオスだったらこうはいかないだろうなぁ。
隣の芝は青く見えるものですが、最近はヴィエンチャンでは大事な仏教行事のオークパンサー(出安居)のお供えは発泡トレーに入れられラップに巻かれて売られていますし、バーシーの儀式で使うマックベン(バナナの葉で作ったり、マリーゴールドの花で飾る塔)の土台に発泡スチロールを使ったり、プラスチックのジャスミンの造花を使うことがあります(長持ちするからだそう)。
Kecak_3
夜は、バリ舞踊、ケチャ(男性合唱、
呪術的な踊りをともなう舞踏劇)などのユニークなバリ芸能を堪能しました。外からも内からもその価値が認知され、アマチュアも、プロの演者も、観衆の層も厚いのだろうと感じました。
そして、心もとないラオスの芸能・文化、変化に対する姿勢に思いを馳せました。急激な経済成長を遂げているラオスと比べ、ずっと長い時間を掛けて観光地化が進み経済成長を遂げ、変化がゆっくりと訪れたからでしょうか。バリの人々は、豊かで、誇り高く、逞しい民に映りました。サマイ・マイ(モダン、現代風)にならねば!と皆が口を揃えるラオスは未成熟だなぁ、なーんて思っていたら、圧倒的な海の夕焼けを前に、青年バンガロースタッフは皆DSみたいなゲームに明け暮れていました(笑)。


『オーム スワスティ アストゥ』

このバリ語のあいさつが気に入って、こればかり繰り返していました。
~あなたの心と、世界に安らぎを~

Sunset
ラオス事務所 秋元波)
ラオスのこども」ホームページ

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