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2012年2月 7日 (火)

ぎょろ目の天使

今日は珍しくラオス事務所のスタッフ自慢。もっとスタッフのことを褒めて、働きを称えねばと思うのですが、普段はおっちょこちょいや忘れん棒が目に付き(自分のことは棚に上げて)、あまり本人たちを前にして褒めることはありません。でも、内心、なんて働きものなんだろうとか、何てチャイ・イェン(冷静で穏やか)なんだろうとか、なんて素晴らしい感性をしているのだろうとか、変なラオス語でちゃんと理解できるなんて素晴らしく勘が良いな、と感心し尊敬の念を抱いています。
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今日は本人にはないしょで、絵本の出版、先生向けの研修講師、子どもセンターのコーディネーターとして活躍するスックパンサーについて褒めちぎります。スックとは「幸せ」、パンサーは「雨」、「幸せの雨」という意味です。小学生のとき、自分のクラスに同じ名前の男子がいたので、新しい名前「スックパンサー」に自分で改名したそうです。この名前のセンスからして、ロマンチストな性格が伺えます。彼の働き、考え方に私はいつも刺激をもらい、楽しませてもらい、助けられています。目が出目金のようにグリッとしているので、密かにぎょろ目の天使と呼んでいます。

20073月に当会が開催した、「若手作家・創作文学コンクール」の短編小説、評論、エッセイ、3部門すべてを総なめにし、その後スタッフとなりました。両親とも軍人。おじさんは軍の記者でたくさんの本が家にあり、小さい頃からおじさんの家に通い、ラオスの子どもとしては珍しくたくさんの本を読み育ちました。色々変わっていて、ネタに尽きない稀有な人物ですが、特にいつも感心するのは、各地域で図書室や児童館の活動を自立的に運営していくには(広い意味では、ラオスの援助からの自立を)と、常に考え、仕掛けているところ。
NGOで働いているんだし、そんな発想当たり前でしょと思うかもしれませんが、彼が援助大国となったラオスで育ち(1986年生まれ)、末永く援助を受けるべく「ラオスは貧しい」とアピールすることが常識となっているラオスの人たちの考え方を踏まえれば、珍しい、貴重な発想です。

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近年、子どもセンター(児童館のような施設)の運営資金が集まらず、当会では支援先・支援額を減らしています。そこで最近彼が提案したのは、それらのセンターが各々で資金調達ができるよう、助成金申請書の作成ノウハウを教えるワークショップ。ま、そのワークショップ開催のために、まず日本の事務局スタッフが助成金の申請書を作成したのではありますが。
そんな彼、今日は一日、今月半ばに開催する子どもブックフェスティバルの資金調達のために企業やNGOを回り、営業、寄付集めに駆け回っていました。子どもにも人気の彼ですが、学校の先生や地方の教育局の職員、村の人たちを前にし自立を促す熱いメッセージ、問いを投げ掛けるこの若者を、時折私は平伏す思いで見ています。(ラオス事務所 秋元波)

「ラオスのこども」ホームページ

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