絵本で日本旅行!
こんにちは。インターンの塚本です。
11月5日6日にASEM(アジア欧州会合)が開かれていたため、たくさんの警察官が大きな銃を持って町のあちこちに待機していました。見慣れない銃を目にし、気持ちが落ちつきませんでしたが、今はもとのビエンチャンに戻り、ほっとしています。
1日はこども達に日本の四季、有名なもの、そして日本の学校の様子を、大きなスクリーンに映し出して紹介しました!私の下手なラオス語に慣れたウェアマ二ーちゃんが間に入り、私→ウェアマ二ーちゃん→他のこども達、といった形での発表。
こども達は初めて見る景色や建物に目を丸くしていました。
中でも一番の反応を見せてくれたのは、遠くのほうに私が映りこんでしまっているお寺の写真を見た時でした。「あ、ゆーこがいる!!」「この写真全部ゆーこが行った場所なの?」と騒ぎ出しました。
私は、どの写真と動画を見せようか厳選しているとき、なるべく人が入っていないものを選びました。しかしこども達にとって、景色のみの写真や動画よりも、そこに身近な人が映っていることで繋がりを感じることができるようです。
日本の学校で特別授業をした際も、授業についての感想を書いてもらうと、「どうやってラオスに行くんですか?」「作った絵本はどうやったらラオスに届くのか知りたい。」とかかれていました。教科書やテレビでは伝わらない感覚を、私がそこに映っていることで感じられたようです。
その後、予定していなかった沢山の写真と、日本の小学校での絵本翻訳シート貼りの様子を見せ、次の日の演習に繋げました。
2日は「いのちのおはなし」という、聖路加大学の医師である、日野原重明先生がかかれた本の翻訳シート貼りを一緒に行いました。
<翻訳シートを切っている様子>
<きれいに形を合わせて>
手際よく翻訳シートを張っていき、絵本を作ったみんなの名前を最後のページに貼って。絵本が完成しました!!
この絵本は、日野原先生が「いのちはどこにあると思いますか?」と小学生対象に講義をしたときのことがかかれています。たくさんの学校から講義の要望があったため、講義の内容を絵本にしたそうです。私が個人的に好きな絵本で、ラオスのこども達にも読んでもらいたい!と思い、今回初めて翻訳されました。
まだ世界に一冊しかない、ラオス語版の「いのちのおはなし」です。
絵本の中には、こども達が聴診器を使って友達や日野原先生の心音を聴く場面があります。
わたしも持ってきた聴診器を取り出し、絵本のその場面を開きながら、みんなも同じようにやってみよう、と声をかけました。
初めて触る聴診器を耳にあて、友達同士で心音をきこうとしますが、首をかしげ「きこえないなぁ。」と。
私がここらへんだよ、と自分の胸元にあてると、「聞こえた!!」と。
それを聴いたこども達が私の後ろに列を作って聴きにきました。
<きこえないよ?>
<すごーい!>
<うわ!!>
聴こえてる?と聴くまでもなく、こども達の反応を見ていると聴こえていることやどんな気持ちか伝わってきました。
<いのちのおはなし 聴診器で心音を聞いたこどもの絵>
反応も髪型も似ていて、まるでこの絵の登場人物のようだな、と少し笑ってしまいました。
日本からラオスに来るまでに、絵本がどんな経路をたどっているか、この2日間で絵本の旅をすることができたと思います。今回の経験から自分たちで作った絵本を、ALCにある沢山の絵本を、大切に大切にたくさん読んでもらいたいと思います!
私は11月9日でラオス事務所のインターンを終え、ラオスからのブログ更新はこれで最後になります。最後の日は、こども達から熱烈なキスを頬にもらい、スタッフからは暖かい言葉をいただきました。
3ヶ月間の中で出会ったこども達、スタッフ、先生方の力になれるよう、今後も日本から応援していきたいと思います。
(インターン; 塚本 有布子)
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