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2019年11月25日 (月)

「学校に通えることは当たり前じゃない」 ~SCG奨学金 生徒宅訪問~

こんにちは!ヴィエンチャン事務所でインターンをしている加藤です!
11月も半ばを過ぎ、私のインターン生活もあっという間に半分を過ぎました。本当に早くて自分でも戸惑っていますが、残りの期間が少なくても精一杯やっていきたいと思います。

今月20日、「ラオスのこども」が業務を担っている奨学金事業のための調査に行きました!これは、奨学金をもらうために申請をしてきている生徒の家に実際に訪問し、生活実態を把握するため家族や生徒自身に聞き取り調査を行うものです。今回私が行ったのは、首都ヴィエンチャンの中心部から車で1時間ほど北へ行ったところにあるタゴーンという場所です。2つの学校へ訪問し、合計7人の生徒宅におじゃましました。

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(生徒と親への聞き取り)

訪問した7人の家庭環境は全く違って、生徒はそれぞれの厳しい現実の中で暮らしているという実態を目の当たりにしました。
例えば、ある生徒はもともと北部のポンサリー県にいたのですが、父親を亡くし働きに出た母と別れ、1人タゴーンの学校へ通っています。彼女は親戚でもない家主に簡易的に建てられた小屋に狭い部屋を借り、週末は働きに出て生活を支えながら生活をしています。
また別の生徒は、父を亡くし、母親と二人暮らしをしていました。彼女は、母親が病気のために働きに出られないため、宝くじなどを売ることで家計を支えていました。
他の生徒も同様に、親の死や家族関係の問題、家計を支えるための労働など様々な要素が複雑に絡まり、生徒たちは厳しい生活を送っていました。
学校にいるときは友達と話しているなんてことない生徒にみえましたが、調査の中で目に涙をいっぱいためて説明している姿にとても胸が締め付けられました。

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(生活状況について説明をする生徒)

それぞれの現状の中で生活している生徒たちでしたが、共通しているのは「学校へ通いたい」ということ、そして「生徒自身の力ではどうしようもない現実にいる」ということだと思います。

こうした現実に対して、みなさんはどう思うでしょうか。

今回のようなインタビューは、生徒自身が声をあげることができる1つのチャンスかもしれません。そして、私たちがあまり見ることができない生徒たちの現実を知る機会でもあります。
この生徒たちが抱える事情を感情的に消費するのではなく、この現状に対して何が可能か考え始めることが必要なのではないでしょうか。
もちろん、この調査をおこなってもすべての生徒をカバーできるわけではないですが、だからこそ冷静になって見つめる必要があるのだと思います。(とはいっても、やっぱり実際に目にすると感情がぶわっとこみ上げてきますが…)
「学校に通える」ということが当たり前でないことは、ラオスだけじゃなく日本も含めて世界中にあることです。もしかしたら、自分に近しい人がそうなるかもしれません。
そうした現実に対し、自分はどうアプローチしていくことができるのか、また「学校に通える」ということだけでなく今当たり前にしていることがどんな意味を持っているのか、みなさんが考える機会になればと思います。

【インターン:加藤萌音】

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