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2020年3月29日 (日)

中学校の図書館整備事業の評価 ② 評価会議、ワークショップ

前回からの続き、日本NGO連携無償資金協力「ビエンチャン県における中学校の図書館整備を通した読書推進事業」の評価のレポートです。
評価会議では、先ずヴィエンチャン事務所長のスラピーから、プロジェクト概要について、今回の評価方法について説明をしました。
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次にスタッフのスアイが、「図書館建設・開設」「教員・生徒向け研修」についての評価分析を行ないました。
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引き続きスタッフのスラートが、「関係機関との協働枠組みの構築」「モニタリングと評価」について、評価分析を行ないました。
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最後に、会議参加者全員で、評価の内容について意見交換しました。各出席者からは図書館について概ね良好な評価をいただき、「まだ開館して3ヶ月足らずなので、今後の経過をしっかり観察するように」「県、郡、村教育開発委員会、学校との連携が良くとれている」「予算についても評価に入れるように」などの意見が出ました。
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「ラオスのこども」からは、今後に向けて以下の事項を提案しました。
・ラオス政府の教育政策に基づき、村教育開発委員会が事業実施に参画すること、各関係機関の連携を図ることが推奨される。
・村教育開発委員会は、図書館の向上のために、図書館の運営計画を作成し「学校開発計画」のなかに盛り込むようにする。
・郡教育局は、図書館の状況を見守り、状況に応じて指導することに努める。
・「ラオスのこども」は、教員向けに教科指導につながる図書館活用の研修を提供する。
・村教育開発委員会は、保護者や地域住民が学校図書館に来館し活用するよう、広報に努める。

評価会議終了後の午後からは、県・郡教育局の関係者と、村教育開発委員会と父母会の代表、副校長、図書館担当の先生とで、スモールワークショップを開催。2つのグループに分かれて、図書館を運営・利用する先生やボランティア、一般生徒のインタビュー回答をもとに、課題や要望を掘り起こし、今後の運営について、どのようなサポートが必要なのか検討しました。
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県・郡教育局や村教育開発委員会、副校長などを前に、はじめは意見を言うのも緊張していた図書館担当の先生たちでしたが、話し合いを進めるにつれ、各グループからは、「図書業務のためにパソコンやプリンターを購入したい」「地域住民の入館を増やすために、オープンデーなどを開催してはどうか?」「卒業生など関係者に向けて、Facebookを作成し広報活動するのは?」などのアイディアが出てきました。

今回の話し合いが、実際に村教育開発委員会が策定する「学校改善計画」のなかに、図書館運営計画として盛り込まれるといいなぁと、思っています。そして、今回の評価・ふりかえりを、ポンサイ中等学校図書館の2年目と、2年次に新たに開設するサカ中等学校とヒンフープ中等学校の学校図書館支援に役立てていきたいです。

【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

2020年3月26日 (木)

中学校の図書館整備事業の評価 ① インタビュー調査、分析 

ヴィエンチャン事務所の渡邉です。
去る2月24日に、この一年やってきた日本NGO連携無償資金協力「ビエンチャン県における中学校の図書館整備を通した読書推進事業」の評価会議を実施しました。

このプロジェクトは、3ヶ年でヴィエンチャン(ビエンチャン)県内の3つの中等学校を対象に、学校図書館を開設し、郡教育局・村教育開発委員会・学校が連携をとりながら、学校図書館運営をサポートしていく事業です。

今回は、事業評価のためのインタビュー調査や、評価会議の模様を、2回に分けてご報告します。

まず年明けの1月10日に、ポンサイ中等学校でインタビュー調査を実施しました。
対象は、ポンサイ中の校長・副校長、村教育開発委員会のメンバー、図書館担当の先生、図書館ボランティアの生徒、その他一般の生徒たちです。
事前に作成した質問票をもとに、新設した図書館の設備に関する満足度や、図書館の活用度、運営に関する意見など、細かく聴き取りしました。
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入館者記録や、図書カードなどもチェックし、図書館の利用度を調べました。
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その後、聴き取りした内容は、ヴィエンチャン事務所のスタッフが手分けして調査集計表に入力しました。

次に2月10日から11日にかけて、その調査結果をもとに、小林事業アドバイザーと下田専門家、東京事務所スタッフ、そしてヴィエンチャン事務所スタッフでミーティングを開き、「村教育開発委員会が図書館活動をサポートする体制ができたか?」「設備が整った図書館が開設され、運用されるようになったか?」「開設した図書室が生徒に十分に活用されるようになったか?」について分析・検証しました。
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そして、いよいよ2月24日評価会議の当日、会場のポンサイ中学校には、外務省、教育省、ヴィエンチャン県、ポンホーン郡の関係者ならびにポンサイ中学校の先生、村教育開発委員会そして父母会の代表が集まりました。

次回につづく・・・

【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

2020年3月18日 (水)

コロナウィルス、ラオスの状況

ヴィエンチャン事務所の渡邉です。
今、世界中で猛威をふるっているコロナウィルス。このブログを読んで下さっている皆さんも、不安で不自由な毎日を送っていらっしゃることと思います。

ラオスも例外ではありません。現在、ラオスのコロナウィルス感染者はゼロ(?)ですが、感染・感染拡大を防ぐために、様々な措置が始まっています。
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(ラオス保健省ホームページより)

私は2月末から3月半ばまで、事業の報告などで日本に一時帰国していました(残念ながら、2/29に予定していた駐在員の報告会は、コロナの影響で中止となりました)。そのためラオスに戻る際には、発熱や咳の症状があると隔離されてしまうので、日本に滞在中はいつも以上に体調管理に神経を使いました。また、帰りの飛行機のトランジット地(ベトナム)が日本からの渡航者に対して入国規制をかけたりしないかと、毎日気になっていました。

いよいよラオスに戻る当日、関西空港-ベトナム(ハノイ)便の搭乗口では、乗客1人1人に対して非接触式体温計でのチェックがありました(38度以上だと搭乗不可とのこと)。
途中、ハノイ空港でのトランジットの際には、体調に問題がないか、コロナウィルスの感染者と接触していないかなど、検疫の書類を書かされました。
関西空港-ベトナム(ハノイ)便、ベトナム(ハノイ)-ラオス(ヴィエンチャン)便ともに、客室乗務員さんは全員、マスク・手袋着用でした。
そして、ヴィエンチャンのワッタイ空港では、今回のコロナ流行で導入された赤外線サーモグラフィーで、入国者の体温をチェックしていました。
入国審査では、各カウンターにアルコール消毒のボトルが設置されていました(不思議なことにあまり使っている形跡は無かったのですが・・・)。

私は、コロナウィルス感染者との濃厚接触が無く、体調も問題ありませんでしたが、「感染国からの渡航者について,帰国後14日間は体調の『自己観察期間』」ということで2週間は在宅勤務をすることにしました。
ヴィエンチャン事務所のスタッフ達とは、通話やメールで連絡を取り合って、仕事をしています。

3月16日には、現地の「COVID19対策特別委員会」が通知を出し、「100症以上の感染が確認されている国からの入国者は、症状がなくとも,14日間『居所待機』をしなければならない」ことになりました。外出や他人との接触を避けなければなりません。
一時帰国前に冷蔵庫の食材をほぼ空にしていたので、お店や市場に買い物に行きたかったのですが、それもかないません(泣)。
ラオスの人たちからみると、日本は「コロナ感染者が沢山でている国」になってしまうので、いつも良くしてもらっていた同じアパートに住む大家さんのお母さんとちょっと顔を合わすのも気が引ける感じです。

自由に外出できない、人に会えないというのは、気持ち的にも滅入ってしまうんだなぁ~と身をもって感じました。

昨日17日には、保育園・幼稚園に引き続き、小学校もラオス正月明けの4月21日まで一時閉鎖することが、発表されました。
今週から「ラオスのこども」では、2018年にダム決壊被害のあったアッタプー県の小中学校へ、新規学校図書室の開設と既存図書室のフォローアップにスタッフが行っているため、その実施に影響が出るのではないかと気がかりです。

学校が一時閉鎖になったことにより、ラオスの子ども達にも、勉強が進まない、友達と思いっきり遊べないなど、日本の子ども達と同じようにいろいろな影響が出てくるかもしれません。

先がなかなか見えない状況ですが、こういう時こそラオス人の、何とかなるさぁ~「ボーペンニャン!」の気持ちで乗り切りたいと思います。

【ヴィエンチャン事務所:渡邉】

2020年3月 4日 (水)

海色のメコン

先月の出張で、ヴィエンチャンに着いた私に、スタッフが教えてくれました。
「今、メコン川が海の色してるんだよー!」

そう聞くと、私はつい、南の島のきれいな海を想像しました。
しかし、彼女が言いたかったのは、水の色が違うということ。
そして、普段は「赤土色」の水が流れるメコン川にとって、「海色」の水は異常事態なのです。
今年は水量が異常に少なく、そのために川の色が変わってしまっているそうです。乾季のこの時期はもともと水量は少なめですが、今年のような少なさは見たことがないとスタッフ達は口々に言います。

メコン川沿いの道を通ってみたところ、いつもは見える川面が全く見えない状態でした。
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何故こうなったのか、、、、、雨が少なかった上に、上流でたくさん作られているダムが原因ではないかとも言われています。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/021300095/?P=1

これから乾季が進む中、水不足が深刻化しないことを祈るばかりです。

【東京事務所スタッフ:赤井】

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