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2021年5月14日 (金)

“コロナウィルス、ラオスの状況” その⑥

サバイディー。ラオス事務所の渡邉です。

ラオスでは、コロナ感染者の増加を受け、政府やNGOが作った啓発用のポスターや動画なども増えてきましたので、ここで少し紹介を。
こちらは、ラオス語で紹介されたコロナ感染予防のビデオです。

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同じ内容で、ラオス語だけでなく他の民族の言語バージョンも作成されていました。
(それぞれの名をクリックすると動画がみられます)
モン語
アカ語
クム語
タリアン語
タオイ語

これを見ると、いかにラオスの人達がいろんな民族で構成されていて、いろんな言葉を喋っているのかが分かります。
ちなみに私は、ラオス語バーションは言っていることがだいたい分かりますが、他言語になると全然分かりません。
当会のプロジェクトで、モン族やクム族の学校の先生や生徒たちと接することが結構あるのですが、普段彼らはスタッフ達にはラオス語で話してくれるので、そんなに詳しくじっくりと彼ら自身の言語を聴く機会がありませんでした。モン語クム語は何となくその言語を喋っているんだろうな・・・ということは想像がついても、タリアン語やタオイ語(ラオス南部に暮らしています)になると、あ~こんな響きの言語なんだなぁと、今回初めて知りました。
少数民族の子どもたちは、学校の就学率が低く、ドロップアウトしてしまう子も多くいる現状がありますが、教育やコロナのことも含めて様々な情報を、自分たちのネイティブ言語で受け取ることが出来ないというのは、やはりハンデがあるよなぁと感じました。

それからもうひとつは、ラオス語版コロナソングです。
英語で題して、”After Dark, Sky turns blue” 。
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こちらもコロナの感染予防ソングなのですが、ラオスでは色々啓発をする際に、歌にして覚えてもらう方法を取ることが結構あります。
現在当会が取り組んでいる、「村教育委員会(VEDC)」についても、実は教育省が作ったVEDCハンドブックの最後のページに「VEDCの歌」が掲載されています。(あまり、普及しているようには思えませんが・・・)

さて、当会のラオス事務所では、都内で数十人単位で感染者が増え続けていた4月26日~5月7日の間は事務所を閉めて、スタッフには溜まっていた休暇を取ってもらいました。この間にワクチン接種をしたスタッフもいます。
そして5月10日からは出勤を再開しましたが、スタッフには毎朝出勤前に検温してもらい体調に問題ない場合のみ出勤とし、仕事をする時は各自離れて距離をとって作業するようにしています。
(現在ヴィエンチャンでは、大人数の場合は、出勤の人数制限があります)

現在ラオス全土でロックダウンになっているため、他県に移動することが出来ません。ラオス事務所では、5月はアッタプー県やヴィエンチャン県への出張を予定していましたが、それも延期せざるを得ない状況です。
活動をしていて、現地に直接行くことが出来ないというのは、とっても歯痒い想いです。
早く、ラオス国内でのコロナの状況が落ち着いて、以前のように出張が出来る日が早く来ることを願っています。

【ラオス事務所:渡邉】

2021年5月13日 (木)

”コロナウイルス、ラオスの状況” その⑤

サバイディー。ラオス事務所の渡邉です。
久しぶりのコロナ関連通信となります。
ラオスでは、今年の4月半ばまで政府の対策が効果を上げており、感染者は累計で40数名程度にとどまっていたのが、5月11日現在では1,362人と急激な勢いで増加しています。5月9日には、とうとう初めての死者が出ました。
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日本の状況と比べると、数の上ではラオスの方がかなり少ないように感じますが、日本の様に医療体制が整っていないラオスでは、感染拡大は脅威です。

4月21日、ラオス事務所スタッフ一行は、ヴィエンチャン県ポンホーン郡サカ中等学校に、図書館応用研修に来ていました。2日間のサカ中等学校での研修をしている間に、ヴィエンチャン都内でコロナの感染者が増えてきたこと、ヴィエンチャン県内にも陽性者が出たことなどがニュースで流れてきました。
翌22、23日はヒンフープ郡、ヒンフープ中等学校での研修を控えているなか、実施は大丈夫だろうか・・・と県・郡教育局にも確認を入れたりしていました。
そして夕方になり、政府の記者会見があり翌日朝6時から5月5日までヴィエンチャン都内のロックダウンが発表されました。
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ロックダウンを発表する政府の記者会見(4月21日)

残念ながらヒンフープ中等学校での研修を断念し、、スタッフ達はあわてて宿の荷物をまとめて、ヴィエンチャン都内に戻ってきました。

はじめは、ヴィエンチャン都内に限定されていたロックダウンも、数日のうちにラオス全県で実施されました。学校も一時閉鎖となりました。
さらにロックダウンは、5月20日までに延長されました。

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各県に設置されたコロナ特設ホットライン一覧

実は、ほんの数か月前までラオスでは、大きな会議などたくさん人が集まる時などを除いては、マスクを付けずにいることも普通でした。昨年4月のロックダウン以降、目立った感染者の増加もなく、他の国では、コロナで大変なことになっているね~とちょっとどこか他人事だったぐらいです。

それがラオス正月(ピーマイ)を前に、ぽつぽつと感染者が増え、ピーマイ直前には、ヴィエンチャン都から国に都内のロックダウン要請が出たのですが、結局ロックダウンは発令されませんでした。

それでも、今年のラオス正月は路上での水かけなど大々的に騒ぐのは禁止されていたこともあり、昨年のロックダウン中のお正月に比べれば、各家庭で宴会をやっている音がちらほらと聞こえてきたものの、例年にくらべれば、だいぶおとなしいお正月でした。

しかし、ピーマイが明けて、ヴィエンチャン都及び、他県でも感染者が増えはじめました。去年の感染者が出た時の状況と、どうも今回は様子が違うと、かなり深刻な状況になっていると、みんな感じ始めました。
ラオスでは感染者が出ると、番号で表示され、どこの村に住む何歳の男性/女性で、国籍や職業などの個人情報、立ち寄った場所など行動歴がすべて政府によって公表されます。
今回、ここまで感染者数が急激に増えたのは、ラオス正月の期間にたくさんの接触があったことに原因にあるのですが、その感染経路も手に取るように分かってしまうぐらい詳細な情報が公開されており、あ~こうやってウィルスは人から人へと移っていくんだなぁ…と、感染の威力を見せつけられた思いがしました。

今、ラオスでは連日、感染者を知らせる表示がSNS上に挙がっています。赤と黒で表示された感染状況は、事態の深刻さを感じさせます。
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コロナ感染者の表示
(左:本日の感染者合計/県ごと、右上:感染者累計、右下:死者数)

【ラオス事務所:渡邉】

 

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