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2022年2月25日 (金)

先生と生徒たちでつくる「まなびの場」学校図書室

現在、冬募金で呼びかけている図書室支援は、既にある図書室を学校での「まなび」により役立たせるステップアップのための「応用研修」です。
この新しい取り組みの実践第1号になったのが、ヴィエンチャン県の中等学校3校。
外務省日本NGO連携無償資金協力事業の一環で当会が実施した「図書館応用研修」で、図書館の展示やサイン、授業における図書活用についてみっちり実習しました。

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その後、各学校で「学校図書館オープンデー」を開催しました。
前日までに、図書館担当の先生とボランティアの生徒たちで、図書館の中や外回りのサイン(表示や案内)の改善をしたり、色々なテーマで本を紹介する図書館展示を作ったりと大忙し。

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そして迎えた当日。午前中は、地域の住民、各学年の生徒が図書館を訪れ、担当の先生たちは、図書館の利用や図書の分類、展示の説明など、熱心に説明・解説していました。苦労して準備した展示やサインを村の人たちやお友達にも見てもらえて、サポートするボランティアの生徒たちも嬉しそう。

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午後からは、先生の部。応用研修に参加した先生が作成した「図書を活用した授業計画」を他の先生に向けてプレゼンしました。数学の相似の授業で、折り紙や服飾のハンドブック、昆虫図鑑を使用するなど、ユニークな活用法を披露する先生も。研修に参加した先生が、していない先生に計画書の書き方を教えてあげる一幕もありました。
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図書館オープンデーは、先生、生徒、地域の人たちにより図書館のことを知ってもらえるだけでなく、先生や生徒がそれまでの「応用研修」で学んだことを活かし実践する絶好の機会にもなった様子。
どんなテーマの展示にしようか?どんな本をどんなふうに展示しようか?と頭をひねり試行錯誤する姿や、色々な教科の先生たちが、図書館の本を工夫して授業で取り入れようとする光景からは、「自分たちの図書館をもっと活用したい、学校でのまなびをもっともっと良くしていきたい」という意気込みが伝わり、先生や生徒たちにとって、だんだんと図書館が「自分たちのもの」になるのが感じられました。

こんなふうに、「応用研修」は、先生や生徒が自分たちの図書室を自分たちでより良いまなびの場に変えていくきっかけを生み出します。
冬募金「図書室応用研修」へのチャレンジと継続に、どうぞご支援をお願いします!
冬募金のご支援はコチラ

 

 

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